転職したい銀行員に必要な資格は?自己PRを誤解してる人が多い

転職したい銀行員に必要な資格はなんでしょうか。資格は求人先にアピールするひとつの手段ですが、自己PRを誤解している人も多いようです。

銀行員時代に数多くの資格を取得した私からのアドバイス記事です。

銀行からの転職に資格は必要か

転職活動に対しての不安は色々あります。

  • 「自分の能力で転職できるのか」
  • 「書類選考で落とされるかもしれない」
  • 「面接のときに自信を持って話せないのでは」

人によって転職活動への心配事は様々でしょう。逆に自分は間違いなく転職できると考える人もいます。

その自信はどこから湧き出るのでしょうか。それは資格やスキルを身に付けているからです。自分は必ず採用されるという自信は、転職活動では重要です。

しかし、資格を持っていたら本当に転職はしやすいのでしょうか?転職と資格について誤解している銀行員が多いのでブログに書きました。

銀行員の資格は分かりやすい武器

結論です。

資格は転職するための一つの武器です

ただし、何も無いよりはあった方が良いという意味です。

採用する側に立って考えてみましょう。あなたの資格欄を見たときのことを想像してください。空欄よりも何か書いてあるほうが魅力的な人物に見えます。空欄は社会人生活で何も学んでいない印象を与えてしまいます。実際には何も学んでいないはずはありません。しかし相手に与える印象として空欄はよくありません。

中途採用において、応募者の第一印象は特に大切です。なぜ大切かというと、採用方法が新卒採用とは違うからです。

採用方法の違い

新卒採用も中途採用も、まずは書類選考があります。それは同じです。

ただ決定的に違うことがあります。「可能性」を見るか「能力」を見るかです。

新卒採用

新卒採用の優先基準はその人の可能性です。潜在能力を測るために面接を重ねていきます。そのため選考に時間が必要です。潜在能力は定量化できません。未知数なので、とりあえず採用人数が増えます。新卒採用は「質より量」重視です。

中途採用

中途採用は「量より質」重視です。中途採用は職種を特定して募集します。職種を特定するのは即戦力の人材が欲しいからです。育てるのではなく、育った人が欲しいから中途で募集しているのです。即戦力かどうかは経歴や実績から見極める必要があります。すぐに採用したいので、時間をかけて選べません。

中途採用は非常に短期間で選考されます。短期間で即戦力かどうかを判断するのは簡単ではありません。しかし応募者が募集職種の資格保有者ならば簡単に能力を図れます。資格保有者ならば即戦力かどうかの判断がしやすいのです。
新卒採用 … 可能性を優先 大量採用 質より量
中途採用 … 能力を優先 個別採用 量より質

銀行からの転職に意味のない資格

どんな資格ならば転職に有用でしょうか。ここで簡単に自分の資格のチェックをしてみましょう。

方法は簡単です。以下のチェック項目を確認してみてください。

銀行員の資格チェック

 昇進・昇格に関係するため取得した

 銀行業務に関係がある

 4級以下の資格である

 難易度が低い

 民間資格である(国家資格・公的資格ではない)

いかがでしょうか。

どれか一つでも当てはまるならば、資格欄への記載はオススメしません。

銀行から他業種に転職する際に書かない方がいい資格

資格によっては書かない方がよいものがあります。「絶対に書くな!」ではなく、書いたら損するかもという意味です。

銀行業務検定

銀行員なら昇進や昇格のために取得した資格があると思います。例えば「銀行業務検定」や「金融業務能力検定」などです。業務検定も頑張って学習して取得してきたかもしれません。だから書きたくなる気持ちも分かります。でもわざわざ書く必要はありません。銀行以外の業種ではその評価が出来ません。募集している職種や職業に無関係の資格はいくら書いても意味がありません。

証券外務員など(業界特有の資格)

証券外務員という資格があります。株式などの有価証券や投資信託といった金融商品の募集や勧誘、売買などの業務が出来ます。有価証券などを売買している業種、例えば証券会社への転職を考えているなら書いても構いません。一般企業へ転職したい場合、業界特有の資格に興味を示してくれません。

簿記初級ほか(4級以下の資格)

4級以下の資格も書かないほうがよいでしょう。例えば、日商簿記検定です。もちろん簿記初級は立派な資格です(以前の簿記4級は廃止され簿記初級に変更されました)。しかし簿記を取得している人は相当数います。つまり簿記初級は平凡な資格です。実際、簿記初級以上の能力やスキルを持っているのに、資格を書いたことで評価が平凡になってしまいます。

難易度が高くない資格を書いてしまうと書類選考で損することもあります。ちなみに簿記3級は書くのを悩むレベルですが、ライバルが記載している可能性もありますので書いても構わないと思いますが、できれば2級以上が望ましいと思います。

民間資格(趣味的な資格)

民間資格は業務の専門性が高いと思われる資格は記載した方がよいでしょう。例えば「証券アナリスト」や「MOSエキスパート」などです。

ただ、趣味の要素が強い資格は書かないほうがいいです。変わった資格は面接まで進んだときに話のネタになると聞いたことがあります。しかし面接に進む前の書類選考段階で、その資格が優位に働くのか分かりません。私も民間資格をいくつか持っています。でも、ふざけていると思われるのが怖くて趣味的な資格は書けませんでした。

どうしても伝えたいのであれば、趣味や特技の欄に書くことをオススメします。

その他

世間的には認められている資格でも、履歴書に書くことがマイナスに働くケースがあります。

例えば、外資系企業の応募書類に「英検2級」の資格を持っていると書いた場合を想像してください。実際にはビジネス英会話が出来るのですが、英検2級の資格しか持っていないとしましょう。外資系企業の採用担当は「英検2級程度では会社で役に立たないな」と思うかもしれません。せっかくの資格が逆効果になる可能性があるのです。

英検2級は世間一般では英語能力が高いと考えられている資格です。「英検2級程度なら役に立たない」と普通は思われません。しかし重要なのは採用側が、その資格をどう判断するかということです。

資格に対する評価は世間ではなく採用側

転職市場では、資格に対する評価は一定ではありません。世間では凄いと思われる資格でも、全く意味がないものがたくさんあります。

なぜなら、あなたの資格の評価は世間ではなく採用側がするからです。応募する側は、自分の資格は大きな武器になると思っています。しかし、残念ながら資格は決定的な武器とまではいえません。資格は単なる武器の一つと考えてください。

銀行員の資格アピールの勘違い

資格さえ持っていれば転職がうまくいくわけではありません。「資格を持っている=即戦力」ではないからです。それでも資格でアピールする人は多いでしょう。

でも、よく考えてください。その資格は本当にいまの仕事に役に立っていますか

ペーパードライバー

簡単な例でいえば、車の運転免許証です。運転免許証を持っている人は誰でも車の運転が出来るかといえば、そうではありません。ペーパードライバーという言葉もあるように、運転免許証を持っているだけという人もいます。資格も同様です。資格を持っているだけの人は大勢います。重要なのは資格を上手く使っているかです。

資格マニア

募集職種と無関係な資格を履歴書に披露したがる人は要注意です。せっかく頑張って取った資格です。取得した全ての資格を伝えたくなる気持ちは分かります。

しかし、これもよく考えてみてください。例えば「英語能力が堪能な方」という募集があります。そこに「中国、韓国、ドイツ語など複数の言語を話せる」と一人の応募者がアピールしてきました。でも、英語は話せません。中国語や韓国語、ドイツ語など複数の言語を話せるのは凄い能力です。披露したくなる気持ちも分からなくはありません。でも、採用企業に「募集要項を確認していない人」と思われたら書類選考段階で落とされます。

資格アピールは不要

応募する側はとにかく資格をアピールしたいと考えます。どうすればアピールが伝わるかを教える転職本やセミナーもあります。

ただ重要なのはアピール方法ではありません。資格を採用側がどう判断するかだけです。だからアピールは不要です。

元銀行員の資格

転職活動開始時、私は履歴書に以下の資格等を記載していました。

  • ファイナンシャルプランナー2級
  • 日商簿記検定2級
  • ビジネス会計検定2級
  • 宅地建物取引主任者
  • 証券外務員1種
  • 内部管理責任者
  • 銀行業務検定(財務・法務・税務・外為)2級
  • 個人情報保護オフィサー 
  • 運転免許証 など

全部で15個くらい最初のころは書いていました。

書類選考通過せず…

私が「書かない方がよい」といった資格が大半です。少し勉強すれば取得できるものばかりです。また私が希望した経営企画系の仕事に関係無い資格ばかりです。

それでも、たくさん資格を持っていることはアピールしたほうがよいと最初は考えていました。上記資格を記載した経歴書で応募した先は、書類選考で全て落とされました。

無関係な資格 記載止めると…

書類選考で落ちた理由が資格にあったのかどうかは分かりません。ただ無意味な資格をアピールするのは止めました。希望職種と無関係な資格を書くと、自分の価値が下がっていると感じたからです。

実際には自分の価値が資格によって下がることはありません。資格は資格であり、それを持っているからいって自分を貶めるものではありません。

私は好印象を与える経歴書とは何か真剣に考えました。そこで運転免許証と会計資格(FP2級、簿記2級、ビジネス会計2級)だけを記載することにしました。するとなぜか書類選考は通過し始めました。

未取得でも書いてOK

転職活動中、エージェントの人に勧められて資格欄に未取得だけど勉強中のものを追加しました。

公益財団法人日本生産性本部の認定経営コンサルタント資格です。

この資格を取るには養成講座修了後、筆記試験に合格しなければなりません。転職活動中、私はまだ合格していませんでした。そのため、転職活動の最初の頃は経歴書には書いていませんでした。

しかしエージェントの方に「現在、認定経営コンサルタント資格取得に向け学習中」と記載するようアドバイスされました。「受かってもないのにな」とは思いましたが、エージェントからは「受験する気が無いなら書いては駄目だが、Keiさんはちゃんと勉強しているようだから書くべきです」と言ってもらいました。転職活動の途中から書類には必ず記載し、面接の際も「資格取得のために勉強中です!」とアピールしました。

面接では「その資格を取得すれば転職後にどのような仕事が出来そうか」という話によくなりました。実際に試験勉強をしていたので、その手の話は盛り上がりました。結果的に、最終面接まで進んだ企業4社から内定を頂きました。

転職後になりましたが、経営コンサルタント資格試験にも無事合格しました。経営コンサルタント資格が転職に有利に働いたのか分かりません。ただ、未取得でも「現在勉強中」と伝えたことは良かったと思います。

銀行からの転職に資格は必要(ただし時と場合による)

資格は、他の応募者と比較されたときのアドバンテージにはなります。また即戦力になるかどうかの判断材料にもなります。

その意味では、転職活動に資格は必要です。

資格は絶対条件ではない

ただし、資格は転職の絶対条件ではありません。資格は転職するための武器の一つと考えてください。

例外として「弁護士になりたい!」という場合などは資格必要です。士業(専門資格)への転職を目指すなら資格は絶対条件です。

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資格はタイミングが重要

転職と資格を考えるうえで重要なのはタイミングです。

資格を活かせる職種の募集があるかどうか、これで資格の重要度が変わります。

例えば経理系の資格を持っていても、経理の募集がなければアドバンテージになりません。中途採用は新卒採用と違い、募集時期が決まっていません。転職したい時期と募集時期が合わなければ、せっかくの資格も役には立ちません

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資格取得にこだわらない

転職が目的ならば、資格にこだわりすぎては駄目です。

「資格なんて取る暇ない」という方は安心してください。

資格は無理に取る必要はありません。

転職するための資格取得は時間のムダなのでオススメしません。

私のように「未取得だけど、今から資格を取る予定」で充分です。

ただ、全く受ける気も無いのに書くのは止めたほうがいいです。

突っ込まれたときに、おそらくボロが出ますので。

何度も言います 資格の評価は採用側

何度も言いますが、資格は転職の武器の一つに過ぎません。

資格だけで転職が決まるのであれば、悩む必要はありません。

資格さえ取れば転職できるのなら、答えは「とにかく勉強しろ」です。

ここで伝えたいのは、そういう話ではありません。

資格を持っていれば、採用側は判断をしやすくなるだけです。

ようするに採用側が資格をどう評価してくれるかです。

その資格に対する世間の評価とか、どうでもいいんです。

それを知ったうえで転職活動すると、何を自分が伝えたいかがハッキリしますよ。


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