銀行は年末いつまで営業するのか?

銀行は年末いつまで営業しているかご存知でしょうか。

答えは12月30日です。

銀行員時代、周りの友人はクリスマスを過ぎると休暇に入るのに自分だけ大晦日近くまで働くのは本当に萎えました。

「なんで銀行は年末30日まで営業しているんだ!」と憤っている銀行員は多いと思うので理由を調査してみました。

 

銀行が年末30日まで営業する理由

結論からいえば、銀行法に規定されているからです。

銀行は法律で①日曜日、②国民の祝日、③12月31日~1月3日、④土曜日以外は、営業しないといけないのです。

銀行法15条1項に記載されています。

<銀行法>
(休日及び営業時間)
第十五条 銀行の休日は、日曜日その他政令で定める日に限る。
2 銀行の営業時間は、金融取引の状況等を勘案して内閣府令で定める。

政令とは法律の規定(ここでは銀行法)を実施するために内閣が制定する命令のことです。

「政令で定める日」は銀行法施行規則に詳細に記載されています。

<銀行法施行規則>
(休日)
第五条 法第十五条第一項に規定する政令で定める日は、次に掲げる日とする。
一 国民の祝日に関する法律に規定する休日
二 十二月三十一日から翌年の一月三日までの日(前号に掲げる日を除く。)
三 土曜日

ようするに、法律によって銀行の休日は決められているのです。

また銀行は勝手に休業できないことも第16条で定められています。残念ながら、銀行が独自に休日を定めることは出来ません

<銀行法>
(臨時休業等)
第十六条 銀行は、内閣府令で定める場合を除き、天災その他のやむを得ない理由によりその営業所において臨時にその業務の全部又は一部を休止するときは、直ちにその旨を、理由を付して内閣総理大臣に届け出るとともに、公告し、かつ、内閣府令で定めるところにより、当該営業所の店頭に掲示しなければならない。銀行が臨時にその業務の全部又は一部を休止した営業所又は代理店においてその業務の全部又は一部を再開するときも、同様とする。

銀行の休日について

銀行の休日で勘違いしてはいけないのは「この日は休め」ではなくて、「休んでもいいよ」ということです。

ようは、休まずに営業するのもOKです

「大晦日や正月まで営業するなんて冗談じゃない」と思いますよね。ただ銀行法では「営業してはいけない」とは明記していません。法律の解釈上は「休んでもいいし、営業してもいい」となります。

銀行は法に守られているおかげで倒産しにくいけど、逆に考えれば法律でガチガチに支配された業種ともいえますね。

銀行の利用客と銀行員の声

銀行が年末30日まで営業することに対しての声を集めてみました。

利用客からは「いつまで営業?」といった質問や「年末の銀行は混む」という意見が多いです。

銀行員からは「なんで周りは休みなのに30日まで営業しなくちゃいけないんだ!」という声が多いようです。

利用客からの口コミ




銀行員からの口コミ



銀行は平日営業して土日と祝日は休みというイメージが強いです。

そのため利用客は銀行も年末年始は休みかなと思う人が多いようです。

また官公庁の仕事納めが12月28日なので銀行も同じだろうと勘違いす方も多いようです。

銀行は年末30日まで営業する必要はあるのか

私は銀行が年末30日まで営業する必要は無いと思ってます。

理由は以下の通りです。

■ ネットやATMで手続できる
■ 官公庁が休み
■ 取引先も休み

インターネットバンキングやATMで手続きできる

いまや、銀行取引のほとんどはネットやATMで手続ができます

なかには相続など一部窓口でしか受付してもらえないものもありますが、通常の取引はネットでもATMでも対応できます。

銀行によっては、ほとんどの取引が窓口でなければ出来ないところもあるようです。ただ、そんな時代遅れの銀行は近いうちに淘汰されていくでしょう。

官公庁が休み

例えば印鑑証明書などを発行する法務局は29日から休みます。よって融資取引の際に必要な印鑑証明書は28日までしか取れません。土地建物の登記申請なども同様です。官公庁の年末年始の休みは基本的に12月28日~だからです。

官公庁ではありませんが「信用保証協会」も銀行よりも1日早く休みが始まります。

公的なサービス機関が休みなのに、なんで銀行は休みにしないんでしょうかね。不思議です。官公庁と同じように休んでも影響は少ないはずです。

取引先も休み

官公庁だけではなく、ほとんどの企業が休みです。

そのため普段なかなか銀行に行けない利用客が窓口に殺到します。

また、年末に個人宅にセールスするのも難しいです。皆さん、まさか大晦日前に銀行員が訪ねて来るとは思っていないでしょうから…。

銀行は年末30日まで営業している

銀行が年末30日まで営業する理由は銀行法で決められているから
年末に銀行に行くと混雑している
お客さんは年末30日まで銀行が営業していることをあまり知らない
行員が30日まで営業する必要性をあまり感じていない

私の結論は、年末30日は休日でよい!です。銀行を休みにしても影響は少ないでしょう。

ただ残念ですが、銀行の休日変更には法改正が必要なので、早期の実現性は低いかもしれません。

個人的には15時以降や土日祝日の営業を考えて欲しいですね。

混雑する年末にわざわざ銀行に行きたくはありません。

それよりも平日15時以降や土日祝日にも開けてくれる方がありがたいです。そうなると銀行で働きたい人はグッと減るかもしれませんが…。

休みが減ったり働く時間が長くなるのは銀行員からすれば嫌な話です。しかし金融庁は「土日に休め」と指示しているわけではなく、「休んでもいいよ」と言っているだけです。そのうち毎日遅くまで営業する銀行が生まれる可能性もゼロではありません。

銀行の営業方法も今後は色々と変わってくるかもしれません。

従業員と利用者の声に耳を傾け、適切な営業日と時間を設定してくれることを願ってます。

関連記事

新型コロナ感染拡大の影響で、どの業界でも非対面のビジネスモデルへの転換が浸透しつつあります。原則、店舗には行かないでスマホやパソコンで手続を済ますことができればいいのですが、業種によっては難しいものもありますよね。では銀行は非対面の[…]


人気ブログランキング

日経TRENDY
消費者の視点で徹底検証。セールストークに惑わされない客観的な評価で、消費生活全般を常にリードし続ける情報誌!
ヒット商品のトレンドがわかる情報誌