日本の銀行員に問いたい、定年まで銀行で働きますか?

自分は定年まで銀行で働き続けていいのか・・・?
日本の銀行員に問いたい、定年まで銀行で働きますか?
今回は退職するか悩んでいる銀行員に向けての記事です。

銀行辞めたい

銀行員は他に比べれば恵まれた職業です。収入は多いし、休みも多いです。福利厚生も他業界に比べれば充実しています。
それなのに銀行員を辞めたい人は多いです。銀行で働き続けることに悩んでしまいます。周りと比べれば不満を持つ要素は少ないはずなのに、なぜでしょうか。
私の周りにも悩みを抱えている銀行員が大勢いました。

 

  • 「銀行で働き続けてもいいのか」
  • 「自分は銀行員には向いていないんじゃないか」
  • 「銀行員より、もっと自分に合った仕事があるのではないか?」
 
銀行員の皆さん、どうでしょうか?一度は考えたことがありませんか。毎日悩んでいる人もいるかもしれません。私は退職する45歳まで20年以上ずっと悩みました。

銀行を辞めたい人は早く決断を

結論です。悩んでいるなら早く辞めましょう

「そんなに簡単に辞められない」という方も多いでしょう。私もそうでした。簡単に辞める決断は出来ません。ただ時間がかかると余計に辞められなくなります。そして年齢を重ねて「早く辞めておけばよかった」と後悔します。転職したこと自体は後悔はしていません。でも、もっと早く転職すればよかったと後悔はしています。

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銀行からの転職理由

私の転職理由は2つあります。

1. パフォーマンスが上がらなかったから。

2. 銀行で働く期間は短いと知ったから。

 パフォーマンスが上がらない

「パフォーマンスが上がらない」のは当然でした。悩みながら働いて、いいことなんかありません。何のために仕事をしているのか分からなくなります。個人表彰は何回も貰いましたが、満足した仕事は少なかったです。悩み続けた30代の頃の時間がもったいなかったです。

 働く期間が短い

「働く期間が短い」とは定年を意識したからです。銀行員のキャリアは想像以上に短くてショックでした。

銀行員の定年

皆さんは銀行の定年制を意識したことありますか。意識したことないなら早いうちに意識しましょう。銀行の定年は早くやってきます

銀行の定年

一度、会社の定年制度について調べてみてください。定年の実態を調べてみてください。

上司は何歳で出向や転籍したか。
優良先との関係は今後も変化が無いか。
何割が定年まで銀行で働いているか。
いまの定年制度が将来も続くのか。

銀行は50歳を過ぎると「能力開発セミナー」という、退職後の人生設計について考えさせる研修が待っています。このようなセミナーや研修はどの銀行も概ね50歳前後で受けることが義務づけられているようです。先日、能力開発セミナーを受けた銀行の同期がこんな話をしてくれました。

 

 
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「収入が55歳を過ぎると4割は減るみたいだ。60歳以降の雇用延長を選ぶと、そこから更に減ると言っていた。今後の収入を想定して今からでも老後の準備をしておくように説明されたよ。つまり、あと少しで年収が半分くらいになってしまうと通告されたんだ」

50代以降は収入が減ると聞かされると不安です。生活レベルというのは、なかなか落とせません。特に50代といえば、まだまだ元気です。やりたいこともたくさんあるはずです。それが、50代を迎えるといきなり半分の年収になってしまいます。

銀行の定年制は私が転職を決意する要因になりました。銀行の定年制とは職位定年制度のことです。

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銀行の職位定年

銀行員の定年は実質50歳から55歳といわれています。銀行員は55歳前後で環境が変わります。その年齢に達しただけで職位を奪われます。これが職位定年です。

なぜこのような制度が定着しているのでしょうか。

銀行で職位定年制度が始まった背景

私が入行した1995年は55歳定年が一般的でした。しかし法律改正で60歳未満の定年は禁止されます。1998年には60歳定年制が始まりました。

銀行は55歳定年を前提に人件費や退職金を計算していました。法律に基づいて、そのまま延長すると人件費が高騰し経営を圧迫します。90年代後半はバブル崩壊後の不良債権処理により経営環境が悪化していた頃です。北海道拓殖銀行や日本長期信用銀行などの経営破綻がありました。メガバンクや大手地銀への公的資金導入など「銀行は潰れない」という神話が崩壊した時期です。

給与水準の高い従業員を延長雇用する余裕は銀行にはありません。しかし彼らをリストラすることも出来ません。出世できなかった行員は基本的に組合員です。銀行には経営職になれなかった50代の人が大勢います。組合員は簡単にクビには出来ません。

早期退職者も積極的に募集しませんでした。なぜなら変な噂が立ってはいけないからです。銀行は信用が第一です。当時は大量解雇は信用不安につながると考えられていました。

結果的に銀行は雇用維持の方策を検討します。そして職位定年制度が生まれたのです。

職位定年制は継続中

職位定年は55歳で銀行員人生は終了という制度です。能力ではなく年齢で判定されるのは少し理不尽です。ただ雇用の安定は守られました。

ちなみに多くの銀行では、役員まで登りつめないと職位は剥奪されます。「出世していない人は降格」になるわけです。

現代の日本は少子高齢化によって働く人の数が減少しています。人材の確保のため、定年の延長が議論されています。今後は徐々に年齢が延長されていくかもしれません。

ただ銀行員の場合、定年が延長されても職位定年制度が撤廃されない限り、意味はありません。銀行はなぜか職位定年を見直しません。古い制度がそのまま継続されていることに驚きます。

銀行員は出向した方がマシ?

年収が下がるなら出向したいという人が出てきます。これは大きな勘違いです。

出向先が欲しがる人材ならまだしも、オファーを待っているだけの人なんてどの企業でもお断りです。でも、ほとんどの銀行員は出向のオファーを待ちます。銀行が出向先を用意してくれるのをじっと待ちます。

銀行は出向先を用意してくれるかもしれません。でも、それは少し昔の話です。今は昔ほど銀行が出向先を用意することは出来ません。

銀行員の出向について

出向について考えてみましょう。いま出向できる銀行員はわずかです。

銀行優位の頃の話

銀行が優位性を保っていた時代がありました。かつては大企業でさえ銀行からお金を借りるのは困難でした。借りても高い金利を払わなければいけませんでした。銀行は高収益をあげ、銀行員は高給取りでした。実質的な定年は早くても、生涯年収は高水準でした。また銀行員は好条件での出向・転籍が叶いました。昔は銀行退職後も高額年収を維持できていたのです。

現在の銀行の立ち位置

しかし今の時代はどうでしょうか。企業と銀行のパワーバランスは劇的に変化しました。大企業は銀行に依存しなくなりました。中小企業でも優良企業は大企業と同じく銀行に依存しなくなりました。

銀行員の出向先

皆さん、いまの銀行から出向できる先を確認してみてください。昔からの関係で仕方なく出向者を受け入れてる先が多いはずです。今どき、資金調達を理由に出向者を受け入れる企業なんてほとんど無いのが実態でしょう。仮にあっても資金繰りに困っているということです。つまり条件の良い出向先は以前ほどありません。

銀行員の出向は神頼み

優良な出向先は減っています。しかし人間というのは危機が間近に迫らない限り真剣に考えません。「自分が定年を迎える頃はもう少し環境が良くなっているかもしれない」と考えてしまいます。しかも自分の力ではなく、環境によって将来が決まると考えます。何かに依存しているということです。神頼みと同じです。そして出向を命じられたときに、銀行で悩みながら働き続けたことを後悔します。

銀行は最後まで面倒みない

人生はとても長くなってきました。現在の日本人の平均寿命は約84歳です。銀行員としての実質的な定年は55歳前後です。残り30年間、いやもっと長い人生を、銀行員ではない人生を歩みます。

ベストセラーになった人生100年の時代を生きる本「ライフ・シフト」を一度読んでみてください。ちなみにオススメはマンガ版です。分かりやすくて読みやすので、あっという間に読めます。

銀行が出向先を決める

仮に50歳まで銀行員として働き続けたとします。その後の人生を自分で意思決定できるでしょうか。なぜなら出向先は基本的には銀行が決めるからです。

銀行は皆さんの人生のレールを敷いてくれます。これは一見すると、非常に楽です。でも実際は楽ではありません。そのレールには自分の意思が反映されません。出向先は減少しています。自分が納得する出向先を自分で選べるでしょうか。そこに自分の意思が介在することはありません。

銀行員は銀行が敷いたレールを走るだけ

 

銀行員の人生は電車と同じです。電車は敷かれたレール上の駅にしか停まれません。レールを外れて目的地に向かうことは出来ません。銀行員は銀行が敷いたレール上しか走れません。目的地への行き方を勝手に変えるのは許されません。その目的地には何が待っているのでしょうか。その目的地は自分が選んだ人生のゴールでしょうか。

全く想像していない場所にたどり着く可能性もあります。銀行はあなたの最後まで面倒をみません。レールは敷いたから文句言わずに走れというだけです。

自分で意志決定するか 銀行に意思決定してもらうか

働く場所を自分で選んで失敗したなら仕方がありません。自分の責任です。

でも銀行の敷いたレール上ならどうでしょうか。納得できなくても我慢しないといけません。自分が銀行に敷いてもらったレールに乗ると意思決定したからです。

自分で選択する未来と銀行に選択される未来。どちらにするかは皆さん次第です。

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