銀行に就職したら後悔するのか?銀行を辞めて後悔するのか?

45歳で銀行から某上場企業の戦略マネージャーに転職したKeiです。

いまの職場でよく「銀行を退職して後悔してませんか」と質問されます。

これに関しては全く後悔してません。

では「銀行に就職したことを後悔してますか?」と聞かれることもあります。これも全く後悔してません。

どちらも後悔はしていません。

銀行への就職について

銀行に就職したことは自分の人生に間違いなくプラスになりました。

銀行から転職したことも自分の意思に従った結果なので後悔なんてしません。

自分で決めて動いたことは後悔しないってことですね。

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後悔する理由

私が考えるに、人が後悔する理由は2つあります。

1.時間が経過するから
2.期待が大きすぎるから

時間の経過による後悔

人は「やってしまった~」という後悔よりも「やっておけばよかった…」の方が後悔が大きいといわれています。

その理由は人間の心理にあります。

時間が経てば経つほど、人は昔の選択を正当化します。

つまり「やったこと」は正当化されますが、「やらなかったこと」は正当化しにくいのです。

やったこと」 → 正当化する
「やらなかったこと」 → 正当化しにくい
例えば、好きな人に告白してフラれたとします。
ただ結果的にお付き合いできなくても、数年経てば「あの恋は自分を成長させた」などと自分で納得しやすいです。
告白しなければよかった、という後悔よりも自分の行為を正当化する理由を探します。
しかし告白しなかった場合はどうでしょうか。
もし告白していたらうまくいったんじゃないか、など「やらなかったこと」の後悔が時間の経過とともに膨れ上がります。
つまり、「転職する」は「やったこと」なのでそれほど後悔しません。
「転職しない」は「やらなかったこと」なので、きっと数年後に後悔します。
転職する  → 「やったこと」だから後悔しない
転職しない → 「やらなかったこと」は時間の経過で後悔が大きくなる

期待が大きすぎる後悔

もう一つの後悔は「期待の大きさ」によって膨らみます。

皆さんは社会人になるとき、大小はあれど「社会の役に立つぞ!」と考えませんでしたか?

将来の目標が特に無かった私でさえ少しは考えました。

これは自分と銀行に期待しているのです。

ところが、いざ働き始めたらどうでしょうか。

自分の仕事が社会の役に立っているのか?
意味のないことをしているんじゃないか?

こんなふうに考え始めます。

期待と現実のギャップを感じ、銀行に就職したことを後悔し始めます。

しかし銀行にも自分にも全く期待していない、とりあえず言われたことだけやればいいや、ぐらいの気持ちならどうでしょうか。

期待していないのだから現実とのギャップは無く、後悔は生まれません。

でも、そんな人ばかりだと銀行はきっと潰れてしまいますね。

働く前 → 理想とのギャップがない
働き始めた後 → 理想と違い後悔する
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銀行に就職するメリット

冒頭でもお伝えしたとおり、私は銀行に就職したことは全く後悔してません。

それは過去の自分の行動(銀行に就職したこと)を正当化したいからかもしれません。

だとしても、やはり銀行で働いてきたことは自分にプラスになりました。

銀行に就職して良かったことは、主に4つあります。

1.様々なビジネスモデルに巡り合う
2.多くの経営者に会える(人脈が広がる)
3.学習しやすい環境
4.肩書による信用力

様々なビジネスモデルに巡り合う

ビジネスモデルとは一言でいうと「価値の創造と提供方法」です。ビジネスを円滑に行う仕組みともいえます。

銀行は業種や規模の大小に関わらず、どのような顧客も相手にします。そこで、どのようにして収益をあげているのかを知ります。知ることで「もっとこうすれば良くなるんじゃないか?」という改善方法などを提案できるようになります。

もし普通の企業で働いていたら、取引先のビジネスモデル知ろうとまでしないのではないでしょうか。仮に知っても限られた業種のことだけで、幅広く知ることは難しかったでしょう。

銀行で働けば様々なビジネスモデルに巡り合うチャンスが増えます。そこから新たなアイデアが生まれたり、イノベーションを起こすことができるかもしれません。このような環境は他業種では難しいです。

様々なビジネスモデルに巡り会えるのは、銀行で働くメリットの一つです。

多くの経営者に会える(人脈が広がる)

銀行ほど簡単に社長や役員に会える業種はありません。

社長に直接会って話を伺ったり、色々な提案をしたりすることは一般企業ではあまり出来ません。特に若くてもそれが出来る環境が銀行には用意されています。

ただ会うだけでなく、気が合えば仲良くなることも出来ます。また友人や知人を紹介してくれることもあります。そして、それは業種を問わず広がります。銀行は特定の業種だけを相手にしてはいないので、どんな人も顧客になります。

多くの経営者に会うことで人脈はどんどん広がります。

これも銀行で働くことのメリットです。

学習しやすい環境

銀行員になったら、とにかく勉強しないといけません。

お客様の大切な資産を預かる仕事ですから知識武装は重要です。

だから研修は充実。資格取得を目指す人も応援してくれます。

これが一般企業でも同じかというと、そうではありません。自己啓発は仕事ではない、と考える企業は少なくありません。

私も数百万円の学費を銀行に支払ってもらって、学校や外部研修にたくさん行きました。

銀行は学習意欲の高い人を支援してくれます

私は銀行から非常に学習しやすい環境を与えてもらったので感謝してます。

肩書による信用力

人脈が広がることとリンクしますが、銀行員という肩書は非常に使えます。

人柄を知ってもらわなくても肩書で堅いイメージを与え、信用力が増します。

だから全く知らないお客様の家に伺っても玄関の中に入れてくれます。これってスゴいことです。

つまり銀行員という職業は信用を勝手に身につけているのです。

この信用力のおかげで、飛び込みの新規訪問とかも私は全然平気でした。

 

銀行からの転職にも後悔は無い

こんな素晴らしい環境を捨てたのなら転職したことを後悔しているんじゃないかと思われそうですが、全く後悔していません。

銀行に就職したことも銀行を辞めて転職したことも、自分が意思決定した結果です。

だから後悔はありません。

銀行で得た「人脈」「知識」「信用」があったからこそ、いまの仕事に転職できたのですから銀行には感謝しています。

自分が意思決定したことの後悔は時間とともに薄まります。

転職したいと考えている人は早く決断すればするほど、後悔しなくなりますよ。

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